パレットの可能性
木材はとても環境負荷の少ない素材と言われています。木製パレットは他のパレット材料(プラスチック、鋼材等)に⽐べて、原料の製造、加工に多くのエネルギーを必要としないため二酸化炭素の排出削減効果があります。持続可能な植林等がきちんとされていれば木が成長する段階で二酸化炭素を吸収するので廃棄するのに燃やしたとしても排出量はプラスマイナスゼロとなります。廃棄の際にはチップに加工して紙の原料や建築材の原料として、またバイオマスエネルギーとして再活用することもできます。
十分な強度や耐荷重量を持ち、生産・廃棄にかかるコストが低いといった総合的なバランスの良さからも多く利用されています。特に、破損した場合でも修理が容易である点は他の材質には無い大きな長所です。環境に厳しい欧米諸国では現在ほとんど木製のパレットが使用されています。